今日ニュースを見ていたら、安倍首相が2019年4月1日に新元号を公表するという記事を目にしました。
安倍晋三首相は4日、年頭にあたり三重県伊勢市で記者会見した。5月1日の新天皇即位に伴い改める新元号について「国民生活への影響を最小限に抑える観点から、先だって4月1日に発表する」と表明した。
引用元:首相「新元号4月1日公表」表明 皇位継承準備に全力
日本経済新聞
これ早く公表しないと、システム改修間に合わないんじゃないかなー。
顧客からの無茶要望が来て、システム屋さんが疲弊しそうな予感。。。
「平成」にかわる新しい元号 来年4月1日以降に公表する方針 #ldnews https://t.co/gWQiXShwaI
— ぐーぐーぺこりんこ@食べるの専門㌠ (@gugupeco999) 2018年12月5日
いちエンジニアとして、公表することが決まっているのなら、「どうしてもっと早く公表してくれないのかな?」と思います。
エンジニアの人はそう思いませんか?

一ヶ月でシステム改修できるものなのか?
2019年4月1日に新元号が公表されて、その1ヶ月後の2019年5月1日に改元が行われる。と、いうことはその1ヶ月でシステム改修をしないといけないということになります。
いちエンジニアとしてその1ヶ月の間にシステム改修できるものなのかな?と思ったりします。
システム改修するにしても
- 顧客と要件確認
- 見積/発注手続き
- 設計
- システム改修
- テスト
- 顧客受入
などなどの工程を考えると、改修規模にもよりますが、1ヶ月という期間は短すぎると思うのです。
おそらく、予め改元に伴うシステム影響を確認して、改修ポイントを事前に顧客とすり合わせをして設計まで終わらしておくくらいのスピード感で進めておかないとダメでしょう。
このように事前に進めておけることを前倒しして進めておけば、対応期間を多少短縮できるのではないかと思います。ただ、そんな進め方だと年度跨ぎになるし、契約手続きが面倒くさそうです。
2019年10月に予定通り行けば消費税が8%→10%に増税となりますが、これは一年以上前から言われて来たことで十分対応できる時間があります。それと比べてシステム改修期間が1ヶ月ってなんというエンジニア泣かせな方針なんでしょうか。
新元号が関わりそうなシステムと言われてパッと思いつくのが
- 金融システム
- 行政システム
- 会社の総務が使う会計システム
でしょうか。どれもお金が絡むので失敗出来ない気がします。
あとはコンテンツ管理システム(CMS)パッケージソフトが該当する気がします。パッケージ導入していたら、そのパッケージソフトが対応してからじゃないと対応できないというリスクがあるということになります。

え?Windows更新が4月1日変更の決定打?
あと、気になる記事がありました。
当初、2019年4月11日に新元号を公表予定だったけど、Windows更新タイミングを考慮して2019年4月1日に前倒ししたとのこと。
安倍晋三首相が新元号の公表日を当初検討していた4月11日から土壇場で同月1日に前倒しした最大の要因は、大半の日本企業が導入している米マイクロソフト社の基本ソフト(OS)「ウィンドウズ」の更新時期だった。
引用元:「4月1日」決定打はウィンドウズ更新 新元号公表日
livedoor NEWS

個人的にはWindowsバージョンがガラッと変わるわけでもないから、クリティカルな影響は無いと思うんですよね。
出てきたとしても、毎月恒例のセキュリティパッチくらいでしょう。なんか理由として全くしっくりこないです。私の感性がおかしいんでしょうか。
まだ大型アップデートが告知されているであれば分かるですが。。。
現場ではシステム影響確認の動きあり
実際、私の周りではお客さんから「システム新元号対応」の要否確認依頼があり、着実に動きはあります。
わたしはインフラエンジニアであるため、直接的な影響はありません。
ただ、アプリケーション保守に関わっている人の話を聞くと「誕生日など個人情報を取り扱うシステム、入力してもらうシステム」は少なからず影響はあるとのことでした。

※2019年3月5日追記
先日、ニュースを見ていたらまだ元号候補が絞れていないというニュースを見かけました。新元号公表まで、一ヶ月切ってますが、これ大丈夫なんでしょうか?
菅官房長官は1日の記者会見で、4月1日に決定する新たな元号について「まだ具体的な検討に入っていない」と述べた。政府は水面下で打診した学者から100以上の新元号案の提出をすでに受けているが、菅氏は候補の絞り込みを「まだ行っていない」とした。
引用元:Yahoo!ニュース
学者の元号案100以上…菅氏「絞り込みまだ」
また、ITMediaにシステム開発の現場のあるあるが掲載されてました。「元号対応を考慮して作るのは当たり前」という一方で「昔からあるシステムは簡単には直せない」という声も。
新元号の発表が近づいてきた。IT業界には、改元に伴って必要となる情報システムの改修を前に戦々恐々としているエンジニアが多いのではないだろうか。
引用元:ITMedia NEWS
新元号から改元まで1カ月でシステム対応は間に合うか エンジニアたちの本音
※2019年4月23日追記
2019年4月1日についに新元号「令和」が発表されましたね。
政府は1日午前、「平成」に代わる新元号を「令和(れいわ)」と決定した。菅義偉(すが・よしひで)官房長官が記者会見で発表した。
引用元:【新元号】「令和」と決定 菅官房長官が発表
産経新聞
果たして、1ヶ月後2019年5月1日の元号切り替わりにシステム更改が間に合うのか個人的に疑問が残ります。
経済産業省が製造業や流通業などの2797社に対して行った調査では、和暦がシステムに使われているか確認していない企業が全体の2割にあたる563社に上った。和暦の使用を確認している企業でも「改修の必要性は今後判断」との回答が14%を占めた。
引用元:鉄道や銀行で進む新元号対応 システム改修延期の動きも
産経新聞
