【ディープラーニング】受験料半額に釣られて2020年2回目G検定を受験したら難易度が高過ぎた件

昨今、深層学習(ディープラーニング)の技術進歩により、AIによるリコメンド、画像認識/生成、ディープフェイクなど一昔じゃ考えられなかったことができるようになってきました。

もともと深層学習やAIには興味があったため、何か資格がないかなぁーと思っていたら、一般社団法人 日本ディープラーニング協会の「G検定」という資格があることを発見!

2020年第2回目の試験はコロナ禍の影響で受験料が半額ということに釣られて受けてみることに。しかしながら、まさか、あんなに難しい試験とは申し込みのときには思ってもみませんでした。。。

この記事はこんな人にオススメ
・これからG検定を受けてみようと思っている人
・他の人がG検定に向けてどんな勉強しているのか気になっている人
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そもそもなんでG検定を受験しようと思ったのか?

まず、そもそもなんでG検定を受けようと思ったのか?

コロナ禍の影響で受験料が半額だったということもありますが、AIや深層学習に興味があったと云うところが大きいです。

大学時代はニューラルネットワーク分野を研究していて、誤差逆伝播法(BP法)は良く使ってました。局所的最適解から脱出できなくてよく苦労したのが懐かしいです。もう10年以上前の話。

ここ最近だと、AI技術によるサービスが実用化レベルまで来ているため、将来のことを考えるとディープラーニングの知識や技術を身に着けておいて損はないだろうなと思い受けてみることにしました。

試験の内容については公式サイトを見てください。ここでは割愛。

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G検定に向けての勉強方法(試験対策期間は10日間)

とりあえず、6/24に公式テキスト(通称白本)と問題集(通称黒本)を本屋さんで購入。

そして、オンラインで無料試験対策できる「Study AI」に登録。

試験対策は

  • 公式テキスト(白本)
  • 問題集(黒本)
  • Study AI

の3本柱。試験日は7/4なので、勉強期間は10日間でした。

そして、試験申し込みをしたのが6/26。
試験申し込み

勉強方法としては

  • 通勤時間の電車に乗っている時間で「公式テキスト」と「問題集」を使って勉強
    →コロナ禍で満員電車じゃなかったのが幸い。通常時は満員電車なので本見て勉強なんてできない。
  • 昼御飯中にスマホ使って「STUDY AI」でひたすら問題を解く
    →ただ、この「STUDY AI」はBeta版ということで所々オカシイ部分があるため注意。例えば該当する答えの選択肢が無いとか。
  • 家に帰ってからは「公式テキスト」と「問題集」を使って勉強
    →公式テキストは一通り読んで章末問題を解く。あとは問題集メインで分からない箇所があれば公式テキストを読み返すという感じ。

↑のような方法で合計30時間くらい勉強して試験に挑みました。(試験後に気付きましたが、カンペを作って挑む人が多い中、わたしはカンペ作らずに試験受けました。)

ネット検索すると、「知識ゼロからでも合格」とか「文系でも合格」とか「10時間勉強で合格」という表現の記事をチラホラ見かけますが、個人的にはそんなに甘いものじゃないという印象です。

いざ、G検定受験すると難し過ぎて撃沈

7/4の試験当日を迎え、13:00前に自宅のパソコン前へ。

G検定はテキスト見てOK、カンペ見てOK、ググってOKという試験。そもそもがAIリテラシーを高めることが目的なので、手段はどうあれ答えにたどり着けばOKみたいです。

それだけ聞くと、楽勝じゃんと思いがちなんですが、試験時間は120分で問題数は200問。単純計算で1問あたり36秒で答えないと間に合わないということになります。つまり、時間があれば一つ一つ検索して答えにたどり着けるとしても、試験時間内ではそんなことしてたら、時間切れになるということなんです。

取りあえず、デュアルディスプレイで一面は「問題に答える用のブラウザ」、もう一面は「検索用のブラウザ」を立ち上げて試験開始。

序盤はこれまでAI技術が発展してきた歴史問題から始まり、勉強してきた内容だったこともあり、スラスラ解けて順調だったんですが、20問くらいから法律関連の問題になり、問題文と回答文が長文に。

ぐーぐーぺこりんこ
ヤ、ヤバい。。。全く分からない。

分からないとなると、自ずと検索用のブラウザで問題文のキーワードを使って検索してました。ただ、試験後にいろいろ調べると、長文問題はチェック付けて後回しにして最後に検索して調べるのが王道みたいです。

せめてもの救いが「複数選択肢が無かった」ということ。これはデカいです。問題集(黒本)を解いていたら、複数選択の回答があったため、てっきり複数回答問題があるものだと思ってました。

  • 正しいもの、当てはまるものを選べ
  • 最も当てはまらないものを選べ

↑これのどっちか。「当てはまるもの」なのか「当てはまらないもの」なのか読み違えないというのがポイント。

確実に解ける問題を優先して特典を稼ぎ、調べれば分かりそうなものを後回しにしてググって得点を重ねる。分からない問題はとりあえず回答だけしておいて後で見直しでしょうか。

最初から検索すると、明らかに時間が足らなくなるため、やってはダメ!その駄目なことをわたしはやってました。。。そして案の定、50問終わった時点で40分が経過。
→残り150問を80分で答えないといけない状況へ。(1問あたり32秒で回答しないといけないことに)

そして、残り100問半分終わった時点で残り40分。。。(1問あたり24秒で回答しないといけないことに)

ラスト残り時間5分で未回答20問。。。(1問あたり15秒で回答しないといけないことにw)
→選択肢は4つで取りあえず回答しておけば、確率的に4分の1で正解になるため、直感で回答するハメに。

198問答えたところでタイムアップ!残り2問は回答できませんでした。

ぐーぐーぺこりんこ
シケンジカンタラナイヨー

ポイント

  • 最初から時間かけてググったら負け。時間切れになる。
  • 検索するのなら、いかに早く回答にたどり着けるのかキーワード選定が重要。
  • まずは知識ベースで解ける問題を優先して回答。その後に検索して解けるものを解く。
  • 回答は4つの選択肢なので、取りあえず埋める。

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試験直後は通夜状態

試験直後は試験が難しすぎて手応えが全く無かったため、これは試験落ちたなとしか思いませんでした。過去の試験で合格率が6割〜7割だったため、これ本当なのか?と疑問に思ったほどです。

試験回答の内訳は以下の通り。手応えが無いのも納得デス。

  • 自力で解けたのは3割程度
  • ググって解いたのが2割程度
  • 自信がない回答が3割程度
  • カンでの回答が2割程度

Twitterで受験者ツイートを見ると、みんな難しかったみたいでわたしと同じような手応えの人が多かったという印象。

公式テキスト、問題集を結構頑張ったつもりでしたが、感覚的に3割程度しか出ていない感じがしました。(何のための公式テキストなんだと小一時間問い詰めたい)そして、問題集(黒本)から出たのは1割程度という感覚。やらないよりはやった方がいいという程度でほとんど役に立たず。公式テキストを謳うのであれば、毎年改訂してほしいところ。

まぁ、カンペOK、ググってOKな試験なので、テキストに載っている問題ばかり出していたら、みんな合格してしまうというのは容易に想像できます。あとは数年前に出た公式テキストに載っていないくらい技術進歩が激しい分野ということなんでしょう。

ツイートを見ると、「AI白書2020」から結構出たというのをチラホラ見かけたため、見ておけばよかったなと後悔。完全にノーマークでスルーしてました。試験には落ちたと思い、Amazon Kindleで購入。(分厚いということで本で買うのは止めてAmazon Kindleにしました)

あとはnoteで次回の試験でカンペとして役立ちそうな有料ノート「【数量限定SALE】 G検定合格塾 『G広辞苑 (β版 )』 ~1発合格ググりシート~ 約53,000文字収録‼️」を購入。キーワード検索して答えに辿り着けるように購入しました。ふっふっふ、これで次回の試験対策はバッチリだぜ。

もう心は完全に次回の試験モードへ。

2週間後になぜか合格通知メールが。。。

試験の合否は2週間後に発表とのことでしたが、上記の通り、試験の手応えが無かったため、もう落ちたものだと思って気に留めていませんでした。

7/16に試験結果がメールで届いて、結果は「合格」。
試験結果

ぐーぐーぺこりんこ
え!?合格ですか?
あれだけ試験難しくて手応え無かったのに合格とはなんか釈然としません。Twitter見ても、手ごたえ無かったのに合格してる人だらけ。

みんな合格してるんじゃないか?と思いましたが、不合格だったというツイートもチラホラあったため、そんなことはないみたいです。

それにしても、合格率が68%もあるというのも驚きです。個人的には3割〜4割程度かと思ってましたが、あの難易度から68%の合格率ということなので、おそらく合格ボーダー(非公開)がかなり低いんじゃないかなと推測してます。7割じゃなく、5割〜6割くらい???

とりあえず、合格とのことなので一安心。受験料が無駄にならなくて良かったです。「G検定」はディープラーニングの一定の知識を持っているというアピールにはなるかなと思ってます。合格率が高いので、どれだけありがたみがあるのかは正直不明。

ただ、今回のG検定試験を受けた感じだと、知識がほとんど身に着いていないと実感しているため、今後も勉強していく必要があるかなと。まず、一歩踏み出したので、今後は「E資格」や「AWS Certified Machine Learning – Specialty」を目指して行こうかなと思ってます。

今後、「G検定」を受けてみようと思っている人へ参考になれば幸いです。

ポイント

  • 公式テキストに載っていない問題が多々出題される。最新の動向を押さえれておく必要あり。問題集(黒本)からは似たような問題はほとんど出ない。
    →AI白書2020、直近のG検定を受験した人達のブログから情報収集
  • 試験は確実に解ける問題を優先して得点を稼ぐ。ググったら分かりそうなもの問題はチェックして後回し。分からない問題はとりあえずどれか選んで回答だけはしておく。3割くらい見たことない問題が出てくる。
    →序盤からググっていたら、後半時間が足らなくなる。
  • 検索する場合はいかに早く回答に辿り着けるかが重要でキーワード選定が分かれ道。
  • 試験はデュアルディスプレイで一面は回答用ブラウザ、もう一面は検索用のブラウザで挑む。
  • カンペは準備しなくていいと思われる。回答に早く辿り着けるのなら、準備しておいた方がいいと思われるが、どこに書いたっけ・・・と探すのに時間がかかるのなら不要。


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